更年期とアンチエイジング

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あせもについて

冷房がいきわたった最近ではあせもに悩まされることは以前より
少なくなったとはいえ、夏の蒸し暑い時期には、首や腋の下など
汗のたまりやすい部分に1日であせもができていまうこともあり
ます。
一口に汗といっても、どの部分の汗管がつまったのか、汗が皮膚
のどの部分にたまり、周囲組織ににじみ出たかによってかたちは
いろいろで、医学的には水晶性汗疹(透き通ったあせも)、紅色汗
疹(赤っぽいあせも)、深在性汗疹(皮膚のなかにできるあせも)に分
けられます。
このなかで一番多くみられるのは、紅色汗疹です。このあせもは、
汗をたくさんかくために皮膚にできるこまかい発疹です。
汗はエクリン腺でつくられますが、量が多かったり、すぐ拭き取
らないでいると汗の穴が詰まり汗管に溜まってしまいます。
汗管に汗が溜まると、管の内圧が高まって管壁が破れ、汗が表皮
や真皮のなかへにじみ出ます。
にじみ出した部分では毛細血管が拡張して、白血球が増えます。
そしてこの増えた白血球の刺激で赤いボツボツができるのがあせ
もというわけです。
汗管がつまる原因として汗の分泌が多くなりすぎることのほか、
汗の穴に細菌がついた場合や、バンソウコウなどによる刺激など
も考えられます。
そこであせもの予防としては、汗の穴や汗の管がつまらなように
することが第一です。
汗をたくさんかいてそのままにしておくのが一番いけないわけで
すから、汗をかいたらすぐ拭き取ることです。
乾いた布より、おしぼり、水でしぼったものでもよいですが、熱
いおしばりならなおよいでしょう。汗をたくさんかく季節にはシ
ャワーを浴びたり、入浴を頻繁におこないましょう。
また、汗が出るからといって裸でいるよりも、1枚は来ていた方
が汗を吸い取ってくれるのであせもの予防になります。
要は皮膚をいつもサラサラの状態にしておくことで、こうすれば
暑い時期でもあせも知らずでいられます。あせもができてしまっ
たら、患部を入浴やシャワーで洗い流したのち柔らかい布で水気
をよく拭き取り、ジクジクしてきたら、あせもと軽く考えないで、
皮膚科の治療を受けたほうがよいでしょう。