更年期とアンチエイジング

更年期とアンチエイジング情報

皮膚の仕組み

健康な人の皮膚からは、常に水分が出ています。
汗ではなく、皮膚表面から水蒸気が立ち上っているのです。
この皮膚表面から排出される水分は空気中の湿度に応じて蒸
発の速度が変わってきます。
しかし、水分だけが排出されていたのでは、皮膚は常に乾燥
して外気の刺激をもろに受けねばならないのが皮膚は脂も分
泌して皮膚の表面の保護にあたっています。
この脂を皮脂といいますが、皮膚表面には水と皮脂が混在し
ているわけです。これを常識で考えれば「水と脂」はどうみ
ても混じり合わないはずです。
ところが皮脂に限って水と混じり合うことができます。それ
は皮脂の分子が水と脂をくっつける受容部をもっているため
に混じり合い、乳化物となるのです。
この分子のはたらきは、界面活性の働きですが、人間の他の
脂肪、たとえば皮下脂肪などにはこの海面活性作用はみられ
ないのです。けれども、皮膚に分泌する皮脂は界面活性成分
を含んでいるので、水と融和し、クリームのような膜を皮膚
表面につくって皮膚を外気から守るのです。
この膜を皮脂膜といいます。この皮脂膜は季節によって、あ
るいは年齢によって変化しますが、この皮脂膜の脂の量によ
って肌質の分類ができます。脂が多ければ脂性肌、少なけれ
ば乾性肌となります。
皮膚を保護する皮脂膜ですが、人間は生きている以上、新陳
代謝を繰り返すことによって皮脂膜を汚していきます。
老化した古い細胞が皮脂膜にたまり、垢となり汚れには細菌
がついて非衛生になります。
さらに、汚れた箇所は毛細血管が収縮する傾向があるので、
皮膚は急速に衰えていきます。なぜなら、血液は皮膚に栄養
を運び、酸素を送り、エネルギーを与えています。
その血液が汚れた部分に来なくなれば皮膚は内側から壊され
るのです。では、どうすればよいのか?それは皮膚を清潔に
することです。つまり皮脂膜の交換が必要となります。その
ために洗顔は不可欠なのです。